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いよいよ始まりました怒涛の収穫!無事に収穫を迎えたけども、我々を妨げるものたちが次々に現れたorz-あおとくるのみかん月報11月-

11月14日(日)から、ばちぼこに実っているみかんたちをもりもりもりもりとチームあおとくる一丸となって、ほぼ毎日収穫し続けています!半月で全体の約半分まで採り終わりました!

が、今年は初めて収穫する園地が最後に控えているので、後半戦がどのくらいで収穫できるのか未知の領域で震えております。そして少なくとも数本の樹がカメムシの総攻撃を受け、実っているみかん全てをただひたすらに落とすのみということが決まっていて、若干気落ちしています。みかんは自分でポロっと実を落とすことができないから、収穫してあげないと、ずっと実がついたままになって、樹が弱ってきちゃうんです。だから、もうね、ただただ落とすしかないんです( ;∀;)

悔しい、悲しい、カメムシ憎い…

あと今年は8月の長雨のせいでピカピカみかん少なくってツライ…というか、この長雨のせいでカメムシが…カメムシがああああ

収穫しながら皆さんの元へ無事にお届けできる量が確保できるのか、そんな不安を抱きながら。でもみかんは待っちゃあくれないので毎日頑張って収穫しています!

それでは11月の作業を振り返っていきますよ~

2021年11月の農作業

11月の前半戦はみかん収穫へ向けての準備と来年度のみかんづくりのための肥料撒き(もう来年のみかんづくりは始まっているのです…!!肥料は鳴門わかめを使った有機肥料を使用しているので、やや臭いです。いや、臭いです(笑)綿の服に肥料の粉が残ると、何回か洗濯しても臭いが落ちないので、粉が重点的にかかる袖口には農家の味方!“袖抜き(アームカバー)”を装着しています。あるのとないのとでは大違い!我々は“くさ袖”と呼んでいます笑

産直で購入できるおばちゃん手作りのアームカバー(これは以前何かの折でもらったものでのぼりの布を再利用して作ってある)

肥料撒きが終わると、いよいよ収穫に向けての最終調整。収穫時に使う選果ばさみを研いで、切れ味を良くします。これをやるのとやらないのとでは大違い!作業スピードが明らかに変わります。また、切れ味を良くすることによって、収穫時にみかんが傷付くような切り残しも防ぐことができます。道具大事。道具のメンテ大事。

右端にある黒い柄がついた研ぐ道具で研いでゆきます

そして、私たちのみかんは収穫後1カ月~最長4カ月貯蔵して寝かせるので、収穫前に腐り止めの薬剤を散布します。薬剤の中に傷を修復してくれる成分もあるので、収穫の約1週間前に散布するよう調整して作業しています。農薬は雨で流れてしまうものなので、収穫しながらも、進む毎に徐々に全てのみかんに散布をしていきます。段々と寒さが増していくので、作業中は徐々に寒くなっていきます。夏とは大違い!終わったらすぐにお風呂で身体を温めます(ガタガタ)

先代が特注した1000lの桶☝薬は溶く順番が決まっています。今年は特にカメムシの被害が多いので殺虫剤も混ぜています。

園地を回っていると、おや、みかんの皮が道路に転がっていました。おやおや、かなり食べ散らかされている…

おやおやおやおや、こ、このむかれ方は、…!!!!猿だ!!!!てっきり、連れが食べてみかんの皮をそこら辺にポイッて捨てたんかと思ったけど(笑)この食い散らかし方は猿だ。大きな被害ではなかったから良いんだけど。コラー!みかん代払ってけー!!

とまあ、こんな感じで☟たわわにオレンジ色に色付いたみかんたちが実っているわけで、収穫の準備を全て終わらせたら、いよいよ収穫スタートです!

パチパチとみかんをひとつひとつ、みかんから約1cmほどのところの枝をパチッと切って、もう1回へたのところをパチッと切って二度切りします。そうすることで、みかんのへたから飛び出す枝をなくし、収穫した際にその枝で他のみかんが傷つかないようにします。

切る時はハサミでみかんを切ってしまわないようき気を付けます。

今年は8月の長雨で病害虫に泣かされた年となりました。今まで見かけて数本、一部の被害のみだったヤノネカイガラムシ(ゴマのような形をしている虫)は過去最多。こんな状態の枝は初めて見ました。これが園地にチラホラ見受けられて「コンクッソ(ノ・ω・)ノオオオォォォ」となります。しっかり防除はしているけれど、しているけれども自然相手に完璧ってのは非常に難しい。園地の周りの環境条件等も色々重なったり等複数の原因がありますが今年は過去最悪に酷い。「クッソ(ノ・ω・)ノオオオォォォ」

これが酷くなると枝が枯れてしまいます

カイガラムシの下のみかんは虫たちの排泄物によって、すす状のカビが付着しています。

白いのはカイガラムシのオス。集団でいるので気持ち悪いです。

もちろん、こういったみかんは世に出すことができないので、破棄します。「クッソ(ノ・ω・)ノオオオォォォ」周りの農家さんに聞いてみても、今年は8月の長雨の時期にカイガラムシ類が増えてしまって全体的に被害が多いそうです。もちろん他の病気や虫…カメムシも…

カイガラムシの排泄物のせいでカビが付着したみかん。

そのほか鳥のひっかき傷や食べかけ、何らかの原因で枝が枯れてみかんもしおしおになっちゃったもの等も破棄します。これらのみかんが一緒に貯蔵されてしまうと、このみかんたちが腐り、その腐りが他のみかんたちに伝染して腐りゾーンが広がってしまうので、入らないように注意しながら収穫、貯蔵していきます。もちろん前述した腐り止めの薬剤が効果を発揮してくれるんだけど、完璧に防ぐことはできません。

左から、しおれちゃったみかん、鳥の足跡、鳥の食べかけ

たわわに実っているみかん全てが商品として流通できるわけではありません。虫や病気にやられたみかんはもちろん、丁寧に収穫していても気付かぬうちにハサミで切ってしまった傷で腐ってしまったみかん等、みなさんの食卓に届いているみかんたちはそうした試練(?)を乗り越えて生き残った歴戦の勇者みたいなもんなのです!

こちらも実直に栽培し、みかんたちを最後の試練(ボス戦という名の熟成期間)を迎える貯蔵庫へと搬出するべく、チームあおとくる一丸となって毎日夕方まで丁寧にみかんの実ひとつひとつ収穫しています。

晴れている限り、毎日夕方まで収穫しているのですが、11月30日に異例のどしゃ降りの雨(またしても異例)数時間で雨量は200ミリ近くになりました。ほら見て☟今年導入した柑橘専用雨量計のメモリを…「緊急防除開始」が目前に。少なくとも「防除開始」のメモリに水かさが乗っちゃってる…。このメモリに乗っちゃってるということは、収穫前に散布した腐り止めの薬剤が全て流されてしまって効果が無に…む、無になったということなのです…orzああ無常…。

この雨で我々は何をすることになったのか、どうすることにしたのか、果たしてみかんは無事に収穫することができるのか!!??それは次の月報でお話させていただきましょう!待て次回!!!!

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ABOUT US
みお
1987年埼玉県生まれ。早稲田大学で映画を専攻。卒業後は、IT企業の企画営業を経て、某芸能事務所で広報宣伝を担当。現在は夫と共に農作業、古民家の改修を行いながら、ゲストハウスのロゴ制作などデザイン面を担当。無類の猫好き。愛猫あおとくるは目に入れても痛くないほど溺愛。若干あおに煙たがられている。旅好き。あおとくるオーナー代理、主にあおとくるのお世話係。