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梅雨明けと、共に聞こえる、日照りの足音(字余り)-あおとくるのみかん月報7月-

梅雨明けを知らせるような虹が、梅雨明けが発表される直前に家から見えました☝うっすらだけどキレー!

いつもなら、九州の梅雨明けの次に四国が明けるはずなのですが、今年は四国が一番遅く明けました。梅雨入りは早かった上に、梅雨明けは遅かった!みかん栽培をはじめて、一番長い梅雨でした。降ったり止んだりはしんどかったなあ。

梅雨で一番困ることは、長雨。みかんの主だった病気は雨によって感染が広がります。みかんが何かしらに羅患することを防ぐために、定期的に薬剤を散布しているのですが、効果や持続期間は降雨量によっても左右され、防除に適した頃合いを見計らいながらしています。

7月は梅雨のお天気の合間を縫いながら、なおかつ日中にやると暑さにやられ、熱中症にかかるリスクが爆上がりなので、早朝と夕方(ちなみに夕方も16時以降じゃないと正直キツイwそして大気が不安定でだいたい夕方頃に雨が降るww)という梅雨の状況下で散布していたので、通常3日くらいで終わる防除が、合間に雨天を挟んだことで1週間ちょっとかかりました。長かったーーーーーーー

というわけでね、7月の月報は防除から始まりますよォ。今回も最後まで、どうぞお付き合いくださいm(__)m

2021年7月の農作業

7月上旬

もうね、早朝と夕方以降しか出来ないんだ、防除。暑いんだ、ホント…。連れの背中が哀愁を帯びています。頑張ろう、これから2人で2時間かけて1000ℓ散布するんだ!!2ℓのペットボトルに換算すると500本だよ!(そしてこれをあと3回くらいやりますw)

灼熱の太陽が東から登ってきています。もう少ししたら、ここも照り照り地獄に。
軽トラの上がいい作業台に…

前日に1000ℓの専用桶に山の水を溜めておいて(というのも溜めるのに1時間程かかるから)使うその日に薬剤を水に溶きます。前日に溶いてしまうと、薬効が薄れてしまいます。水に薄めた時からね、除々に成分の分解がはじまるからですね。基本的には水に薄めた液はその日の内に使い切るべし!そして毎回、散布する水量に対して決められた希釈倍率(600倍~4,000倍と薬剤によってまちまちの倍率)を守り、都度正しく計量しながら使います。計量カップは料理コーナーで売られているプラスチックのもの(100均のも使ってるよ!)よく使う量の部分は一目で分かりやすいように黒マジックでメモリを書き込んだりもしています。顆粒タイプの薬剤は、キッチンスケールで。さながら何かを作る実験のようにも見えますよね(笑)

薬剤を水に溶いて、合羽を着たら、いよいよ散布開始!

農薬って、2000倍とか4000倍とか、もう限りなく水じゃんってくらい希釈してるんだけど、吸い込んだりしないようにマスクしたり、上下合羽を着て作業するわけです。もちろん濡れるから足元は長靴。手袋も着用します。これは夏は重装備でしょう!特にうちの園地は狭い段々畑に植えてあったりするので、薬剤の水がポタポタと垂れる木の下も通ったりもします。もちろん帽子も着用。散布が終わって合羽を脱いだら、汗で全身びっちょびちょ!こうした目に見えない苦労があるんですねえ、農業って。1日2回シャワー浴びるから、2日過ごした気分になるよ(笑)

ひと月後には、薬剤もすっかり流れ落ちて跡形もなくなってしまいます☟
薬剤散布前のみかんの木、ひと月も経てば、こんな感じですっかり雨で流れ落ちてしまうんです。

7月中旬

今年はなんてったって、我らの天敵カミキリムシの多いこと!7月上旬に、カミキリムシに効く薬剤を散布しましたが、畑を巡回すると必ず1,2匹は見つけます。(散布前は10匹~20匹くらいだった( ;∀;))

みかん産業が盛んな勝浦町では、毎年この時期になると、カミキリムシに懸賞金がかかります。1匹につき50円。虫1匹捕まえれば50円ですよ!!すごくないですか!?これで分かるでしょう、いかにカミキリムシがみかんにとって天敵なのかということが。すだちの木も大好きなんですよ、こやつらは。そして枯らすんですよ、何十年かけて育った木を。くそう!憎い!憎いいいいいいい!!

ちなみに報奨金をもらうには、証拠にカミキリムシの頭が必要になります。我が家には断頭台と呼ばれる切り株が合って…

カミキリムシの断頭台(普通の切り株、普段は薪割に使用)

断頭台にカミキリムシをおさえつけたら、首をハサミでちょんぱします。

ちょんぱした首は我が家では、10匹1包にして冷凍庫へ…。みんな大好きアイスクリームの横に鎮座しております。早く報奨金と交換しに行ってくれ…(もう慣れたけど)。冷凍庫にカミキリムシの首が大量に冷凍されてる家庭の冷蔵庫ってどうよ?笑

☝こいつがゴマダラカミキリムシ。黒いボディに白い斑点があります。
ちなみにこいつはオス。触角が身体より大きいから。ああ、憎い。憎いいいいいいい。

7月下旬

今年は町全体でカミキリムシがとても多いようなので、特に多い園地はカミキリムシに入られないよう、6月に実施した株元への薬剤が切れる頃合いに、もう1度散布することにしました。梅雨の雨で、草がスクスクと育っておった…!こうやって、株元に隠れられるような草が生えていると、先代曰くカミキリムシに入られやすいそう。確かに卵を産むときにさ、丸見えだったら落ち着かないよね!(違うか?笑)以前調べてみたら、暑い時期なので、木陰で休みながら卵を産み付けたり、樹皮を食べたりするそう。暑いよね、夏。確かに葉ダニも陽が出ると暑くて葉裏に移動するんだけど、虫も一緒よね。

株元に夏の雑草ツユクサがもさもさ

散布する前に、必殺テデトールで雑草を駆逐します。しばらく草生えんでくれ~~!!みかんの木々を回ってると、早くもカミキリムシに卵を産み付けられた形跡がある木もあったので、そういう木は木くずが出ている付近にしっかり薬剤を散布し、なおかつ物理で穴をゴリゴリ。こうして我々はみかんの木を守っているのです。

こうやって除草しても、すぐに草が生えてきちゃうんだよな…

7月下旬に入ると共に梅雨明けした四国!

畑はすっかり草がの~びのび。天気予報を見ると、早くも日照りの気配があるので(2週間ずっと晴れ!)除草剤はせず、草を刈ってゆくことに。刈った草が地面にあることで、園地の乾燥を多少なりとも防げれば!(悪あがきか!?苦笑)どっちみち、生やしっぱなしは、みかんの発育を邪魔したり、草がみかんの実にキズをつけたりもするので、草は常に管理していく必要があります。冬は雑草が繁茂しないので除草作業はお休み。収穫から初春までは、特に除草作業はしなくて大丈夫なんです。春から収穫前にかけて、定期的に除草作業をしていくのですが、夏の草刈りは特に大変!!茂るスピードも速いし、みかんにとって、良くない雑草が生えてきます。春の柔らかい雑草と違って硬い葉をしているので、刈るのも一苦労です。暑いしね。

刈る前と刈った後、分かるかな?梅雨で勢いよく伸びた上に、夏の雑草に!
手前が刈った後、奥が刈る前。刈った後は達成感すごくある笑

こうしているうちに、いざ8月!いよいよすだちの始まりです。

今年はお盆到着で、私たちの推し製麺所の半田そうめんとすだちの徳島夏のドリームセットの予約を受注していたので、梅雨明けから早速ホースを園地に引っ張って、夕方の潅水を始めました。雨が降らないと、実が果汁を蓄えて大きくならないんですよね。どうにか、どうにか発送までには育っておくれ…!!7月中旬時点ではめっちゃ小ちゃかった…!!毎年収穫するまで、実がちゃんと成って育ってくれるか心配は拭えません。露地は天候に左右されますからね、仕方ないけど。ワン〇ースのナミが持ってる天候を操れる棒とか某魔法学校のハグ〇ッドみたいに成長魔法が使えたらいいのになー。

昨年の8月は連れが雨乞いをしていました。今年は彼が(あの変な)雨乞いをしないよう、適度に雨が降ってくれますように!それではまた8月の月報でお会いしましょう!暑さに負けず、元気に過ごそう!!

☟半田そうめんとすだちのセット・第2便(9月上旬発送)は9月3日まで予約受付中!下記画像リンクよりどうぞ☟

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みお
1987年埼玉県生まれ。早稲田大学で映画を専攻。卒業後は、IT企業の企画営業を経て、某芸能事務所で広報宣伝を担当。現在は夫と共に農作業、古民家の改修を行いながら、ゲストハウスのロゴ制作などデザイン面を担当。無類の猫好き。愛猫あおとくるは目に入れても痛くないほど溺愛。若干あおに煙たがられている。旅好き。あおとくるオーナー代理、主にあおとくるのお世話係。