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あおとくるのみかん月誌― 10月まとめ ―

一気に…いや、の足音が迫ってきた1カ月でしたね!寒すぎたのか、カマキリ先生もどこから入ってきたのか家の中に避難してきました(ホントどうやって入ったんだろ…

我が家は今年築110年目を迎えている古民家なので、2階がすこぶる冷えます。天井を取っ払って開放的にしてしまったが故に夏は暑いし、冬は寒い、という状況に。空気の層を作る役目を担っている天井って大事なんですねえ。でも、天井があったらあったで、昔の建築なので男性だと頭すれすれに天井があって息苦しい空間に。えーい、じゃあ、取っ払ってしまえーーー!!っとやってしまいました。まあ、天井つけたらいいんですけど、開放感溢るる部屋のまま早4年が経ちました笑

いいんです。こちらには文明の利器!エアコンとストーブ、コタツがあるから…!!(つまり、もう天井を付けることはない笑

ちなみに外にあるピヨ小屋は稲作農家の友人に提供してもらったもみ殻を小屋内に投入!ニワトリたちが土ともみ殻を漉き込むことによって、床土の発酵を促し、土が温かくなることによって、いわゆる床暖的な温さを発生させることによって冬支度としました。もう少し本格的な寒さになってきたら、小屋の周りに寒冷紗をかけて、吹き込む風を抑えることで寒風対策をするよ。

とまあ、寒さ対策の話はここまでにして。農作業の話をせねば!笑

それでは、10月作業まとめ、いってみよ~

2020年10月の農作業

10月前半

9月作業まとめでも予告した通り、9月分のみかん防除を10月2,3,4日と3日間で行いました。この防除が実質的に、みかんの木、全体にかける最後の防除になります。我が家は熟成みかんにするために貯蔵するので、収穫の直前に貯蔵病害を防ぐためにみかんの実へ殺菌剤の散布はするんだけど、収穫前の樹全体にかける防除は9月が最後となります。

防除前に園地の見回りをして、特に果実が大きくなってきてからの時期は、果実に被害を及ぼすカメムシや、みかんに穴を開けて入り込んで中を食害するハマキムシが発生していないかを確認します。あまりにも目につくような場合は、殺虫剤を導入します。今年は大丈夫そうだったので、こういった虫への殺虫剤は入れず、9~10月に急増するハダニ対策のダニ剤と病気を予防するための殺菌剤、この2つの薬品を混合して防除しました。

軽トラに防除用の桶を設置して☝
薬剤がかかりにくい樹上部分は道等を利用して、頭上からかけたりもします。

【今回ダニ対策をしているのですが、そもそもハダニとは…?】

ハダニはまず葉に寄生するのですが、被害が大きい葉は落葉するし、枝の伸長も抑制され、花つきも悪くなる等の被害があります。ハダニは秋になると果実に寄生する傾向があって、果実に寄生すると着色が悪くなり、光沢がなくなったり、品質が著しく低下することで出荷できない実になってしまいます。ダニは越冬するので、定期的にダニ剤を散布することで園地全体で発生を抑えています。ちなみに、ダニ剤ってお高い部類の農薬になります。思っている以上に高いんだけどね。でもおおおお気付いたら発生してるんだよ、ダニイイイイイorz

10月中旬

9月に引き続き、みかんの摘果と枯れ枝の除去。来月はいよいよ収穫が始まるので、収穫中に服等に引っかかったりするような邪魔な枯れ枝は摘果のついでに切るようにしています。10月は、みかんもまだまだ緑色。摘果するみかんは、こんな感じのものを木から落としています☟

●左の傷などがたくさん付いたみかん

虫の被害や、病気にかかって果皮が著しく傷ついてしまったみかん。規格外にあたるので、出荷から外しています。

●真ん中の極めて小さいみかん

ピンポン玉サイズで、2S(直径5~5.5cmの)みかん。極小みかんは規格外になり、こういったチビみかんも除外しています。

●右のごつごつしたみかん

今年が裏年にあたり、全くと言って良いほど実らないみかんの木に成る傾向がある、果皮がごつごつとしているみかん。こういった果実も規格外にあたるので出荷しません。

裏年のみかんの木、全く実っていません☝
一方、表年のみかんの木はたわわに実っています。重そうなので早く採ってあげたい…!!

摘果するみかんは、上記以外に実り過ぎて木がたわんで地面についてしまったみかん等も貯蔵に適さないので落としています。

10月下旬

いよいよ来月にせまる収穫に向けて、みかんを貯蔵する倉庫「貯蔵庫」の片づけも開始!

貯蔵庫にしまってあった、収穫時に使用する青いコンテナを取り出す☟〇中って印字されてるのは、廃園された農家さんから先代が譲り受けたから。この通路は母屋と貯蔵庫の間にあって、作業に使う草刈り機や防除に使う桶やホース等が置いてあるんだけど、収穫時に一旦、青いコンテナに入れたみかんを置いたりするので、ここも収穫までにキレイにします。まだ用具は使うので、モノは直前に移動します。

黄色い袋は町指定の燃えるゴミ袋(笑)☝
黒いコンテナはみかんを貯蔵する時に使用するもの☝
もう一つの貯蔵庫には黒いコンテナがうず高く積まれている。

この黒いコンテナも収穫スタート直前に移動するよ。

こういった貯蔵庫の掃除をしながら、園地も収穫作業しやすいように邪魔になりそうな雑木を切ったり、園地の道も歩きやすいようにできる限り整備していきます。もちろん、出てきた木くずの一部は燃やして処理☟

園地の邪魔にならないところに置いておけない伐採した雑木は燃やす!

冷蔵していたすだちをいよいよ出荷!

10月も終わりの31日に、すだちを冷蔵庫から出しました。冷蔵していたすだちは、11月3日に東京・荒川区の全銭湯で実施されるすだち湯で使用されます。

この時期のすだちはもう真っ黄色に熟してしまっているのですが、貯蔵することで☟こんな感じで緑色の品質で維持することができます。もちろん、冷蔵庫から出すと、また熟していくよー。

梅の湯さんではすだちの販売も。☝販売用のすだちはキレイめの果実を選別して、湯船用と分けています。
こちらが湯船用。傷あり、キレイなもの混合です☝

これで我が家のすだちは全て旅立ちました!ありがとう、すだち!また来年!

さーて、いよいよ来月はみかん収穫がスタート!10月下旬のみかん☟徐々に色付いてきています。まだこのくらいだけど、来月は鮮やかなオレンジ色になっているはず!毎年ちゃんと色付くかドキドキしているんだけど。頼む、頼むぞ、みかんたちー!!しっかりオレンジ色になれよー!!!!

それでは、また来月!

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ABOUT US
みお
1987年埼玉県生まれ。早稲田大学で映画を専攻。卒業後は、IT企業の企画営業を経て、某芸能事務所で広報宣伝を担当。現在は夫と共に農作業、古民家の改修を行いながら、ゲストハウスのロゴ制作などデザイン面を担当。無類の猫好き。愛猫あおとくるは目に入れても痛くないほど溺愛。若干あおに煙たがられている。旅好き。あおとくるオーナー代理、主にあおとくるのお世話係。