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異例の早さで梅雨入り、怒涛の防除!-あおとくるのみかん月報5月-

観測史上1、2位を争う異例の早さで梅雨入りした2021年。

私たちが住んでいる徳島も、5月15日頃に梅雨入り。長雨が続くと、みかん栽培の作業に支障が出ます。基本的に屋外の作業なので、雨の日はお休み!としているのですが、これからの時期は作業前後に雨が降らないタイミングを見計らって行う防除作業(農薬散布)が月1くらいのペースで控えているので、文字通り天気と睨めっこになります。ああ~~悩ましい季節…!!しかも梅雨明けは例年と変わらずって、実質2カ月じゃん( ;∀;)

こんか感じで気持ちはブルーになりつつも、そうも落ち込んでいられない!長雨が続く前に、やるぞ、おう、えいえいおー!と気持ちを奮い立たせて5月の作業をばっちり完了させましたよ✌

2021年5月の農作業

5月上旬~中旬

みかんの白い花が咲きました!みかんの産地である我が町は、この時期、ふんわりとみかんの甘い香りが町中に漂います。車でね、町内の大通りを走るだけでもね、みかん畑の横を通り過ぎるから、白いお花も見えるし、窓を開けて走ると、みかんの香りも感じられるよ。

この白い花に受粉して、今年度のみかんが実ります。ミツバチも大忙しで、みかん畑の中を歩いていると、ハチの羽音がよく聞こえます。(耳元にくるとビックリするから、私は耳元は布で隠してます。うわあ!ってなるから笑)

実は、みかんの花が満開になって、花びらが散る時期から梅雨にかけてが防除の中で最も重要です。というのも、花が咲いている開花期から結実して出来た幼果である幼果期は、病害虫の被害を最も受けやすいからです。

防除は雨が降っていない日に実施します。雨天だと薬剤が洗い流されてしまうからなんですね。また、薬剤は適切な希釈倍率で散布しているため、例えば前日に雨が降って、葉に露が残っていて、そこに薬剤を散布したら濃度が薄くなってしまい、効果が減少してしまう可能性があります。そこで、私たちは天気予報を見比べたり、雨雲レーダーをチェックしたり、はたまた自分の目で雲の流れを見たり(笑)して、防除のタイミングを見計らっているんです。

天気予報にヤキモキすることは多々ありますが、この防除の重要な時期の天気予報がこちら☟これはね…私たちだけではなく、全農家さんが怒った!5月のこの時期って晴れが続いていますよね?でも、今年は異例の早さで梅雨入り!この雨予報は本当に酷い。思わずスクショを撮ってしまう程(笑)

例年であれば、5月20日前後に防除。みかんの花が全て開いて、花びらが散り始めてきた時期を狙っています。この落弁期に雨が降り続いてしまうのは、非常にマズい。特に花に発病する灰色かび病のリスクが高まります。この病気が多発すると、着果数が減少し、収穫する量が減ってしまいます。また、果面上に残ると果実にかさぶたができ、実が大きくなるにつれて、その傷も大きくなって白くコルク化してしまうんです。ね、非常にマズいでしょう。そこでだ。こうした病気を予防するために、防除を行っているのです。

薬剤は希釈倍率等がきちんと決められていて、ボトルの表面に明記されています。使う前に確認は怠りませんよ!

そんなわけで、みかんの木全ての花が満開!という感じではなく、ちょっと微妙だけど、やった方が良い!と判断して、雨が降らないラストチャンスのたった2日間(通常ペースは4日間で無理なくやるので)割と必死に全園地の防除を決行しました!早朝5時から夕方まで。雨降りそうだなあ、と不安に襲われながらもなんとか!なんとか!!

この50メートルのホースを巧みに操ってね、みかん1本1本にしゃわわわ~と散布していきますよォ。ちなみにこの写真を撮って、カッパを着たら、首元がチクチクしてね、なんかおかしい、いやな予感がすると思ったらね、カッパの内側のメッシュにデカムカデが迷い込んでて、山中に私の叫び声が響いたよ。そんなことある?ないよね。もうね、防除はじめる前に心折れた。どうか慰めてほしい。みなさんもムカデには気を付けて。たぶんね、縁側にひらた~く置いて干したままにしたのが悪かったんだ。天気もブルーなら、わしの心もブルーやで。

防除ラストチャンス2日間の天気はこんな感じで不安感をあおる曇り加減だった。

5月下旬

防除を終えた5月下旬は、雨が降らないタイミングを見計らって、灰色カビ病のリスクを減らすために、手作業でも花びらを落とします。主に樹をゆっさゆさ揺すって(笑)そうすると、みかんの木の下一帯に花弁が落ちて、なんだかいい。桜の花びらの絨毯とまではいかないけど、土のブラウンに雑草のグリーン、みかんの花弁の白い色。自然のカーペットのようで、私はこの光景が案外好きだったりします。

花弁が落ちると、その中からみかんベビー!みかんの幼果が顔を出します。か・わ・い・い!色はまだグリーンだよ。ちっちゃいね。これが7か月後には立派なみかんになるとか、ほんとスゴイ。みかんスゴイ🍊

あとね、今年は竹や笹の勢いがスゴイ!園地の一部が竹林に隣接しているので、竹が侵入してきました。たけのこから立派な竹に成長してしまうと、陽は遮るし、何かの折に倒れてきたらみかんの木がぶつかって折れるかもしれないし、作業する時も正直お邪魔。大きくなってしまった場合は伐採して、また新たな竹が生えてこないように除草剤を竹に注入します。☟こんな感じで穴を開けて、

連れの頭についてる葉っぱかなんかのゴミが目に入るけど(笑)

こうやって、竹の中に除草剤をちゅうっと注入。これ以上みかんの畑へ侵入は許さないぞ!それに目を離した隙にめちゃくちゃ大きくなっちゃってるんだもんね。たけのこのうちに気付いたら掘って食べてやったのによう、まさかみかん畑の中に生えてくるとは!油断ならぬ!!

梅雨の合間の晴れ間

さてさて、雨が長く続くんでしょうねえ、と思っていたら、身構えていたほど5月下旬は雨が降りませんでした。おかげさまで除草作業が滞りなくできたのですが、まだまだ梅雨明けには程遠い…はず…。でも、これを書いている6/10現在、梅雨を通り越して夏が来たようなんですよ。暑い。もう日中は暑すぎて作業できない。今後は熱中症にも注意しながら作業していかなければ!身体に気を付けて、引き続き、みかんたちを栽培していきますよ~!

5月のある日。不思議な色の夕方でした。

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みお
1987年埼玉県生まれ。早稲田大学で映画を専攻。卒業後は、IT企業の企画営業を経て、某芸能事務所で広報宣伝を担当。現在は夫と共に農作業、古民家の改修を行いながら、ゲストハウスのロゴ制作などデザイン面を担当。無類の猫好き。愛猫あおとくるは目に入れても痛くないほど溺愛。若干あおに煙たがられている。旅好き。あおとくるオーナー代理、主にあおとくるのお世話係。