5月31日に四国梅雨入り!例年より少し早いので、予定している「夏肥え」と「防除」を、雨の合間の数日間で出来るか少し不安を抱いた月の始まりでした。
みかんの生育的には梅雨の時にはしっかり雨が降って、夏の晴れ間が続く時期は、しっかりと晴れて太陽を注いでもらいたい!と思っています。というのも、日照時間が少ないとみかんの着色が遅くなったり、実際天候によって、みかんの生育が左右されます。でも天候って自然のものだから、なかなか私たちの望み通りにはならないんですよね。なので、天候やみかんの木を観察しながら、この時期にはこれをやっておこう、とか、そういうことを日々考えています。まあ、どうしようもない時もあるけど(苦笑)
そんなわけで、6月の作業まとめ!
●6月上旬
中旬に予定している「夏肥」(夏に施す肥料のこと)の作業がしやすいように、みかんの木に肥料がちゃんと効くように、毎日草刈り。
暑くなってきたので、1日中、草刈りをすると倒れてしまうので、涼しい朝夕の時間帯で少しづづ園地を回って草刈りをしています。あと、みかんの木の周りに生えている雑木を切ったりもしたよ。雑木の方がすぐに大きくなって、みかんの日照を妨げる場合があるので、そういった場所に生えている雑木は定期的に伐採しています。
●6月中旬
4日間かけて、「夏肥」を施肥(肥料を施すこと)
「春肥」の半分なので、精神的にも体力的にもまだ楽。肥料はペレット状になって撒きやすくなっている有機肥料だよ。当初は粉末の肥料だったんだけど、臭いし、全身に粉末がついて、もう懲り懲り…orz
計20kg×30袋!
肥料が撒きやすいような、肥料散布桶みたいなのでホームセンターとかで売っているんだけど、肥料を入れるとかなり重いので、私はフツーのポリバケツを使ってる。バケツ片手に園地を歩いて、みかんの木の周りを1周して肥料を撒いていきます。
●6月下旬
3日間かけて、防除(農薬を散布して病害虫を防ぐこと)
薬剤は、みかんの木を枯らせてしまう最大の害虫であるカミキリムシが出てきたのと温かくなってきて全体的に虫が増えてきたから殺虫剤と、毎月欠かせない病気予防の殺菌剤。また、農薬をただ散布するだけでは、植物の葉や害虫に散布液が付着せず、多くが流れ落ちてしまうので、きちんと薬剤の効果が出るように展着剤という薬剤も一緒に使用します。今回はこれら3つの薬剤を混合して水に溶かして散布します。もちろん各希釈率(殺虫剤だと2,000倍~4,000倍と割と薄めて使います)と回数(収穫まで計3回等)や使用基準(収穫30日前まで等)を守って使用しています。
みかんの木、1本1本に薬剤をかけていくので、雨合羽と長靴、帽子、ゴム手袋、そして農薬用のマスクを装着して、散布していきます。みかんの木をぐるりと周りながら満遍なくかかるように噴口を巧みに操ります。割とコツが要ります笑
●6月下旬
例年カミキリムシはすだちのエリアに真っ先に現れます。みかんは定期的に防除しているのですが、すだちは葉面への農薬散布をせずに栽培しています。というのも、果実を販売する割合が少ないから。栽培している大半のすだちは搾汁工場に出荷しているので、見た目に傷やかさぶた等がある果実が多くても収入に問題がないからです。それでも、カミキリムシは木自体を枯らしてしまうので、すだちの樹幹のみ、薬剤を散布して対策をしています。
↑こんな感じで、だいたい地面から30cmくらいの幹の部分がカミキリムシに入られやすいので、その部分に薬剤をかけていきます。今年は私が樹幹周りを鎌で除草して、夫氏が薬剤をかけていきました。すだちの木は40本くらいなので、2時間もかからず終了!蒸し暑かったので、早く終わって良かった…!!
●日課
みかん盛んな勝浦町では、カミキリムシが指名手配されています。毎年1匹50円で買い取ってくれます。そんなわけで、おこづか……みかんの木を守るべく、夫氏は毎日夕方になると、虫かごを首から下げて園地へと消えていきます…。