10年に1度のレベルの大雪の恐れは、南国である徳島の山間部にも襲い掛かってきていました…!朝起きたら、窓の外は雪国で、一瞬目の前が真っ白になりました。いや、眼前に雪景色が広がってるから目を開いても白い世界だったんだけども(苦笑)そんな寒波がやってきた12月20日頃、まだまだみかん収穫は終わっておらず、木に実っているみかんの様子が心配で心配でたまりませんでした。
今年のみかんは収穫直前までは天気もまあまあ良く、そして私たちが思っていたより収穫量もありました!(量が少ないかもと落ち込んでいた様子は前回のブログをご参照ください。)
収穫直前の雨で、少し皮が浮き気味だなあ…くらいで、さあ後は収穫し終えるのみ!今年は味もいい感じ~!!だったのですが、12月中旬からの雨続き。収穫が出来ない日々が続き、年末までに収穫終わるかな…終わるといいな…という希望はこの寒波でなくなりました。天気予報はことごとく外れ、晴れ予報だったのに雪がしんしんと降り、みかんの上に積もっていく…そしてモノクロの景色…絶望です。(何故、絶望なのかは後ほど…!)
というわけで、あおとくるのみかん栽培、中半期!8月から12月の作業を振り返っていきますよ。
8月
うだるような暑さ。初めての熱中症。作業は朝晩だけとしていたのにも関わらず、深夜に発症!今年は全国各地の農家仲間たちが熱中症にかかっていたので、今年は本当に猛暑だったのだなあと身をもって体験しました。8月はね、もう作業しちゃあいけないのかもしれません…。これは来年度からの動きを考えないとなあ、と課題が残る8月となりました。
9月
本格的にすだちの収穫が始まる9月。みかんの作業もしつつ、すだちの収穫に集中です。空調服を強モードで始動し、熱中症にならないように注意しながら作業していきます。
10月
いよいよ次の月からはみかんの収穫がはじまります。ちょっとずつ、みかんも色付いてきました。一か月後の収穫を目指して、10月は収穫を手伝ってくれる仲間たちに声がけをし、今年は初めて住み込みで手伝ってくれる仲間を東京・高円寺にある銭湯の小杉湯さんに手伝っていただいて募集しました。
11月
11月前半は凶悪なトゲのある柚子を収穫し、収穫間際の準備をバタバタとしていきます。
11月中旬。みかんもしっかり色付き、いよいよ収穫開始です!
今年度はあおとくるに住み込みで、全国各地(主に関東から)みかん収穫に来てくれました!同年代の女の子たちばかりだったので、皆さん初めまして、でしたが終始あおとくるでの古民家暮らしを楽しんでくれていました。収穫を終え、みんなが帰ったあおとくるはとても静かで、しばらくその静寂に寂しさを感じました。来年度も募集したいと思いますので、新たな出会いも、再会も!今から楽しみにしています。
12月
今年度の収穫前半は非常に穏やかな気候でした。雨も全然降らないかったので、連日採り進めることができました。昨年度は終盤に雪がチラついたり、地面に近いみかんが霜で凍ってしまったりしましたが、今年度はトラブルもなく無事に終えられそうだな―!と呑気に考えていました。しかし、そんな予想は裏切られるものですよネ…。まずはね、昼夜の寒暖差で貯蔵しているみかんがびっしょびしょに結露してしまって、痛みが早くなるから最悪だ、最悪だ、と嘆きました。写真で分かるかな…うっすら、結露が…↓↓↓
それでね、次は雨ですわ。例年であれば、雨が降っても、翌日は午前中に露が切れて、午後は収穫できるんです。でも今年は無風。常に、無風。お日様も出てくれないので、露なんて切れてくれないんです。こんな感じで↓午後になっても、みかんはびっしょびしょ。びしょびしょのまま収穫すると乾かなくて、貯蔵性が下がるんですね。うーーーーーん、収穫できない!って日が何日も、いや、何日間も続きました。そして今年も「こんなのは初めてじょ」というセリフを聞きました。ここ何年もそのセリフ聞いてる…来年も何かしらあるのかな、と思うともう怖くて怖くて仕方ないです。もう予想できないから神頼みするしかない。
収穫が遅れると、どんどん冬に近づいてくるわけで。雪が降ったら、実が凍って、そのみかんは出荷できなくなるわけです。そして獣害。主にヒヨドリに食べられる実も増えてくるわけで。収穫が長引けば長引くほど、外的要因に脅かされて収穫量が減ってってしまうんですね。なので、クリスマス前までには収穫を終えたい!という目標を毎年立てているわけです。でもね、12月中旬から雨続きだったわけです。そしてさ、まさかさ、こんなにも予報が外れるとは思わないじゃない。こんな予報してなかったよ!ウェザー○ーーーース!!!!!!!
「オワタ…」
朝起きて、この銀世界ですよ。朝起きて窓観た瞬間「オワタ」ってポロッと言ったよね。このセリフでまだ夢の中だった園主も起きましたわ。まだまだ木に実っているみかんはいっぱいあります。雪です。凍ってる可能性あります。そのみかんは売れません。でも、木に実っているみかんは全部収穫しないといけません。つけたままにしていると木が弱るからです。でも、収穫したみかんは売れないみかんが大半かもしれません。実るまでの1年。資材、人件費。これらが頭をバーッと巡っての、一言「オワタ」
約2センチも積もりました。こんなしっかりと積もる雪なんて天気予報されてなかったなー。雪マークなかったのにさー、出荷できないみかん出てくるなー、悲しいなー、と意気消沈していましたが、住み込みのかわい子ちゃんたちとてるてる坊主をつくって気持ちを切り替えることができました。やるしかねえんだ…!!あとは天気回復してくれよ…!!と天に祈るばかり。てるてる頑張れ…!!
てるてる坊主の効果なのか、この後はお天気も回復してくれて、年内には全てのみかんを収穫することができました。思っていたよりも、雪の被害は少なそうです。(2024年2月14日現在)雪の被害にあったみかんたちは区別して貯蔵していて、最終チェックして3月頃に市場へ出荷となります。
オンラインで販売し、蔵出ししている熟成みかんは11月~12月上旬に収穫して寝かせたみかんです。ご自宅で食べ進めるとひと月くらいかかると予想し、毎年2月中旬頃には注文受付を締め切っています。未注文の方、おかわりご希望の方、もう間もなくですので、お見逃しなく~!下記バナーからもオンラインショップへ飛ぶことができます↓みんな大好きチャンドラポメロもあります~!!
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