季節が巡り、今年度もあおとくるのみかん畑にある立派な枝垂桜が満開となりました。ゆっくりお花見でもしたいところですが…桜の時期は…春の肥料の時期なんですよねえ。横目で桜をチラッチラ見つつ、みかんの木々の周りに肥料をふるっていきます。
「みかんの木々に、花を咲かせましょ~」が如く、段々畑にあるみかんの木々には、上の段から、満遍なく肥料を散布します。肥料はペレット状になっているので、重力で地面に落ちていきます。葉っぱと枝の間にひっかかっても、有機肥料で効果がゆるやかなので、雨や朝露等で溶けても葉っぱに影響はありません。
比較的段々がゆるやかな畑や平地の畑では、木の下に潜り込みながら、樹間にぐるりと肥料をまいていきます。(途中で腰がアイテテテとなります)みかんの枝葉が伸びているところまで、根が広がっていて、特に先の方に細かい根が張っています。そこから養分をたくさん吸っていくので、なるべく枝の先の内側部分を意識してまいていきます。
さて、肥料散布の前後にいそいそとやっているのが、剪定作業。あおとくるのみかん畑も8年でだんだんと広くなってきました。高齢の木や、カミキリムシに入られて弱ってしまった木、台風で折れちゃった木、と毎年なんだかんだ減りはしますが、300本以上のみかんの木々を栽培しています。この本数分、剪定していきます。もちろん、年度によってしない木もありますが、1日や2日では終わらないので、春の季節にコツコツと剪定しています。剪定した木々は邪魔にならないよう、なるべく園地から除去します。
剪定枝を近くで除去できない場所に位置する畑の場合は、枝を処理できる(燃やせる)場所まで運びます☝また、枝に害虫がついている場合は燃やします。絶対に燃やします。すべからく燃やします。大事なことなので3回言いました。
このカイガラムシは厄介で、みかんの実について品質と商品価値を下げます。しかもこの虫、越冬します(怒)今年は冬にオイルを散布したので、窒息死している(と信じたい)のですが、念には念を!燃えろおおおおおおおお~~~~~~!!!!!!
と、そうこうしているうちに、みかんの新しい葉っぱとつぼみが出てきました!と同時に、いよいよみかんが結実して、今年度の実が形成されていくので、来年皆さんの元へ熟成みかんがお届けできるよう、4月から本格的に防除再開です。
4月の防除はね、「みかんたち、元気に頑張ろ!栄養を注入するよ!」って気持ちで、葉にかけるタイプの液体肥料。そして、そうか病(葉や果皮にかさぶたやイボみたいなのが出来て、果皮の場合は実が大きくなるのを邪魔したり、落果する等の可能性が高まる病気)対策のお薬を処方しました。みかんたちよ、健やかであれ…!!!!とはいえ、いくら対策をしたって、天候の影響で抗えない被害も出ます。昨年度は秋の高温と降雨で大半の実がめちゃくちゃ大きくなっちゃったし、果汁が多い分、味もさっぱり系で、自分たちが仕上げたかった味に一歩及ばなかったので、悔しい思いをしました。味づくりこだわってるんだけどなァ。くっそーーーーー!!!!
春の柑橘、甘夏たちも天候の影響を受けました。今年の冬は、何度も雪が降り、低温が長い時間続いた日があり、新甘夏と駿河甘夏以外の春の柑橘は全滅!!(みかんの木も弱ってます)辛うじて耐えた甘夏2種も被害があって、例年と比べると果肉と薄皮がむきにくく、果汁もちょっと少ないです。す上がりと言って、低温で果肉の中の果汁が凍った時に、溶けて果汁の水分が少し飛んじゃったんです。でもその影響か、味は甘さを強く感じられて美味しい仕上がりです。
と、露地栽培は特に天候に大きく左右されますが、暖簾に腕押し。神のみぞ知る。良い天候であることを祈るばかりです。頼む…!!…神頼みにでも行こうかなあ(今年本厄だから厄払いには行った笑)
あとね、草が元気に生えだしたから、草刈りも再開!刈っても刈っても伸びてくるよ!キライだな☺農家を支える強い味方!除草剤は3回までと決められているので「ここぞ!」という時に使います。畑がジャングルと化す夏草でね…。夏草もキライだな☺春草は夏草が生えてくるタイミングで枯れるから頑張る!!でもツライ!!大変…!!!!でも春草は羽毛たちが大好き…!!!!だから、ちょっと許す(笑)
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