昨年20日以上続いた干ばつの日々。連れは雨乞いの舞いは踊るは、ジャンベで雨雲を呼び込もうとするわ、みかんの樹は弱る、連れの精神も弱る、そんな夏でした。今年は少しでも雨が降ってほしいね、と思っていたら、今年は季節外れの長雨に頭を抱えました。
9月初旬は8月中に雨のせいで滞っていた作業に邁進し、ブログの更新も遅くなってしまいました(言い訳ww)我が町のシンボル勝浦川では鮎釣りのシーズン真っ最中。鮎釣りの方たちも雨だと川に出られないから、きっと私たち農家と同じ気持ちだと思うんだ。仕事出来ねえよって。という、仲間意識でブログのTOP写真は勝浦町、夏の名物「勝浦町の鮎釣り」の様子をお届けしました。月報とは何も関係ないよ笑
というわけでね、今年は長雨に泣いた8月、すだちの収穫も同時進行で始まり、みかん農家として忙しいシーズンになってきたよと感じる8月の月報だよ。はい、行ってみよー(*^-^*)ノ
2021年8月の農作業
梅雨が明けた、明けたよーーーー!!!!空もすっかり夏らしくなりました。もくもく入道雲。夏だなあ。昨年は干ばつに悩まされたけど、適度に雨降って、天候の良い夏を過ごしたいな(と、この時はそう思ってました…)
これまでは遠目から写真を撮っても「え?みかんどれ?え?緑。全部緑!」って感じで確認できなかった青みかんも遠目から分かるようになってきましたよ。よしよし、大きくなってきた!
持ってみると☟このくらいの大きさ。先月よりふた周りくらい大きくなってますね。張りのある緑色の青みかんです。
下がすだち☟すだちより、ちょっと大きいよね☝
8月上旬は梅雨で伸び放題になった草刈りの続きからスタート。そして、7月から予約を承っていた「半田そうめん&山のすだちセット」第1便の発送を迎え、すだちの収穫も開始しました!9月は秋雨シーズンで、小雨くらいなら合羽を着て、すだちの棘のチクチクと蚊と闘いながら収穫していきます。8月は日差しがとにかく痛いけれど、雨は降っていないので、まだ快適です。青空にすだちの緑がよく映えます。
今年は徳島名産・半田そうめんを召喚!はさすがに出来ないけど、下の写真では召喚したみたいになってる(笑)
という念願が叶い、白滝製麺さんの手延べ半田そうめんを仕入れさせてもらえることになりました。喜びひとしお!推しそうめんを布教だぜ( ̄▽ ̄)ニヤリ
我が家の柑橘と仕入れた商品を組み合わせて販売するのは今回が初めて!
60サイズの箱で発送するので、このサイズの箱に合わせてデザインした段ボールを発注しました。夏のギフトにも対応できるよう、すだちの爽やかなグリーンで統一したシンプルなデザインの箱です。すだちの花と実の絵はデジタルイラストで描いたオリジナルです✌
発送直前に収穫したすだちは、下段に詰め込んで、緩衝材をかませ、一番上に半田そうめんを詰めます。蔵の整理をしている時に見つけたレトロなすだちのチラシとメッセージカードを乗せたら、半田そうめんとすだちのセットのできあがり。
箱並べるとこんな感じ。爽やか~。この涼やかな雰囲気のまま皆さんの元へ届いていたら嬉しいな~。
さて、第1便も無事発送できたから、8月の中旬から防除開始やな~と思っていたら、まさかの雨続き!しかも激しめの雨さん…聞いてないよ…天気予報ではずっと晴れてたやん…
しかも、あんまり報道なかったけど、台風…?だったよね、しっかり台風…。強風でみかんの樹が、こけてました。あああああああああああ。目視でも確認できるくらい、みかんも実ってましたね…悲しいいいいいい。
根っこからボキッといってるので、見た感じ折れてるだけで、全体的に元気に見えますが、十分に水や栄養分が運ばれないので、日が立てば実はしわしわになっていき、葉っぱも黄色くなって枯れていきます。悲しいけれど、このままでは車も通れないので、伐採。今までありがとうな。
そんなこんなで、8月中旬はずっっっっっっと雨でした。おかしい。昨年はずっと雨が降らなかったのに、今年は雨が止まない。おかしい。まるで梅雨に戻ったかのようにお天気は不安定なまま、午後に雨がパラつく曇天が続きます。
10日以上、時に激しく降り続いた雨で、みかんたちは無防備状態。これから雨が少なくなり、乾いてきたところで病気の胞子が広がります。長雨が降り止んだ直後を狙い打ちで病気を防ぐべく、一瞬の晴れ間を狙いながら、何とか防除を開始しました。とはいえ、今年はみかんのそばかす率が増え、晴れるべき時に、まるで梅雨で、味がちゃんと入ってくれるか等、心配は尽きません。今年も天候には悩まされるなー。
さて、いよいよ9月は台風に秋雨の季節です。8月が想定外の雨量…JAの営農指導員の方も「8月にこんな雨は初めて」とおっしゃっるくらい異常気象でした。予報外の雨も私たちの地域には多く、実際に何ミリほど降ったのか過去の天気データと照らし合わせるとズレが出ます。雨が何ミリ降ったのか、これは割と重要な数値で、総雨量〇ミリ以上降ったら、防除のタイミングと言われる目安となります。これまで我が家は薬効がなくなるひと月ほどで、定期的に防除をしていました。しかし、あまりにも雨が降り続いたおかげで、散布した農薬が雨で流されているに違いない、総雨量を超えたタイミングで防除日を決めていった方が良いな、と方針転換し、こちら☟を導入しました!
じゃじゃーーーーん!【柑橘用・累積雨量計サキミル】さん!!柑橘王国愛媛で開発された代物です。さすが愛媛!こちらは柑橘用なので、200ミリのところでね、温州みかん「緊急防除開始」となってます。累積雨量の数値だけではなく、「防除しよう!」っていう思いも込められた表記に農家としてはグッときますよ。しかも「緊急」って急かしてくる感じねwwで、防除が完了したら、中に溜まっている雨水を出して、また計測を開始します。
これホントもっと早く導入すれば良かった!目視で防除のタイミングも確認できるって安心感が半端ないです。この数値と雨が降り続いた直後の晴れ間とを見定めて、より効果的な防除を行っていきたいと気合いを入れている次第であります!
また来月も頑張るぞー!9月はすだちが佳境です。現在、このブログを書いている最中に台風予報が出ていて、早くも気持ちは擦り切れ始めていますが、すだち美味しかったよー!半田そうめんサイコー!という声をSNS等で拝見して元気をもらってます!