すっかり春の陽気!桜も開花し始めてしまいました。先日、熟成みかんの出荷を全て終えることができ、ようやく一息ついたところで2月の月報を書いています。書こう書こうとゴロゴロスヤァとしているうちに、3月も下旬に差し掛かっていた…(え、3月早すぎ…)
というわけで、繁忙期の時の流れの早さに戦慄しています。確かにね、2月もひたすら出荷をしていたわけで、あっという間に1日が終わってしまうんですよね。起きて、出荷して、寝て。作業内容としては1月とそんなに変わりませんでしたが、2月下旬より青果市場への出荷が始まりました。
収穫したみかんの総数、ざっくり10tは確実に越えます。これを10kg箱に換算すると、1,000箱! 1,000箱って聞くとあんまりピンときませんが、以下の写真を見ていただけるだろうか。
これで段ボール200箱分。これの5倍と考えると…多いよね。段ボールを組み立ててみてご覧よ。あっという間に部屋が埋まるよ。そんな量だよ。
で、この量を貯蔵庫から徐々に出していきます。だいたい1回で100箱~120箱前後まとめて出荷します。箱詰めする前に選別するのはWEB販売のものと何ら変わりません。
縦置きされているコンテナが貯蔵庫から出したばかりのみかんで、このみかんを2種類に選別します。
①傷等があまり目立たない、見た目がキレイなみかん⇒いわゆる、これが「秀」品と呼ばれているみかんです。WEB販売でお届けしているみかんがまさにこれです。
②傷等が目立つみかん⇒いわゆる、これが「優」品と呼ばれているみかんです。
そして以下が規格外のみかん。皮が浮き過ぎていたり、規格より小さすぎるみかんや緑色が残っているみかん等。これらは選別する際にはじいています。はじいたみかんはニワトリたちのごはんになったり、我が家で消費したり。それでも消費しきれない量が出てくるので、残りはJAが引き取ってくれます。バケツには腐ってしまったみかんを入れています。こちらは我が家の敷地内の山中で自然へ戻します…南無!
こうして選別したみかんたちは、WEB販売の場合は全て丁寧に手詰めしています。きっちり、みかんが整列できると達成感があります(笑)
市場出荷の場合は、10kg箱に各サイズ別で詰めていかなければいけないのと、一気に100箱以上作らなければいけないので、専用の選果機と呼ばれる機械を使っています。
この各ドラムに開いている丸い穴が規格サイズ毎になっていて、みかんがそのサイズの穴を通ることによって、2S→S→M→L→2L→3Lと分けられていきます。下の写真では一番右が2Sのドラムで左に向かうにつれて大きいサイズになります。
上の写真ではコンテナにみかんが入ってますが、市場出荷の本ちゃんでは、直接、出荷用の段ボールにみかんたちは入っていきます。
選果機を通すと、みかんに衝撃が加わり、傷みやすくなってしまうし(そんなにすぐ傷むってわけではないけど!)WEB販売の際は、各サイズ毎の違いも楽しんでいただきたいので選果機にはかけずに箱詰めをしています。丁寧に実をひとつひとつ箱に詰め、なるべく衝撃を与えないように注意していますよ。市場出荷の場合はサイズ分けがマストになるし、一度に1t以上を出荷するので、選果機は欠かせません。
だいたい出荷日の前日に翌日分のみかんの選別や箱を組み立てて、出荷当日の午前中に荷造りをします。
箱には誰が何のみかんを出したか分かるよう品種と、屋号、等級(秀か優)、そしてどのサイズかが記載されています。
そして車に載せて、運送会社へ託し、市場へと運んでもらいます。そうして、市場で値がついたら、一連のみかん出荷は完了です。
これが、だいたい午前中から昼にかけての流れで、そのあとは翌日の準備をしたら、あっという間に日が暮れてしまいます。みかんの出荷が始まってから終わるまで、1日がほんとうに目まぐるしかったです。
2月前半は、みかんのWEB注文も落ち着いてきたところで、1月に剪定した木々を燃やしたり(出荷が終わったので、集中的に燃やして処理していきます。)
新しく「みかんと文学」という、あおとくる×ブンの商品追加に調整してみたり、
みかんがあるうちにと来年のリーフレットにも載せられるよう、みかんを料理に加えられないか、実験を重ねたりしていましたよ(笑)
みかん料理に関しては、また来年まとめてブログにしたためられたら、と思っています。来年もみかんが出来たら積極的に料理に加えていきたいです(*^^*)
おかげさまで2月はWEB販売で注文してくださった皆さんともSNSを通して交流させていただいたり、直接メールをいただいたり、ほとんど自宅でみかんの出荷作業をしているにも関わらず、皆さんとつながれて楽しい日々を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
また、3月は冬眠していたみかんの木々も動き出す季節になりました。出荷は終わりましたが、春はやることが盛りだくさん!2021年度も引き続きみかん栽培の様子をお伝えしていきたいと思います。宜しくお願い致します!
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